【老健入所の支援記録】命のリレーを支えるチームケアに感動した一日

90歳を超えて一人暮らしだった方の転機

昨日は、老健(介護老人保健施設)に入所される男性の支援がメイン業務でした。
開業当初から関わってきた方で、90歳を超えても自立した生活を続けておられた方です。

しかし、コロナ感染をきっかけに複数の持病が一気に悪化。体力も大きく落ちてしまい、自宅での生活が困難に。
この日も、入所準備や病院への支払いなどを含め、移動込みで4時間ほどの支援となりました。

今後は特養への入所を目指す方針ですが、医師からは余命に近い話も…。間に合ってほしいという願いを込めて、引き続きケアマネさんと連携しながら進めていきます。遠方に住む妹さんとも連絡を取り合い、実務は私たちが担っていく形です。

入所手続きの現場で目にした、チームのプロフェッショナリズム

老健での入所手続きは、単なる書類記入や持ち物確認だけではありません。
ウチのような外部支援者から、自宅での生活状況や入院中の情報をヒアリングし、それを元にチーム全体でケアを組み立てていきます。

この日対応してくださったのは、

  • 豊富な知識を持つ看護師
  • 既往歴や食事制限をすべて把握している相談員
  • その場で医師に情報を整理して伝え、必要なケアをその場で判断

さらに別フロアからは、介護士や栄養士が細かな疑問や提案を返し、それに応じて内容が修正されていく…。
まるで即興の多職種カンファレンスのような空気でした。

若手スタッフの姿に、未来の介護を見た

一連のやり取りの端で、淡々と記録を取りながら全体を支えていたのは、昨年入職したばかりの新卒スタッフ。
医療・福祉系の専門用語や略語が飛び交うスピード感の中、会話の内容を理解しながら記録していく姿に、思わず感心しました。

私自身、管理者として現場に入ったばかりの頃には到底追いつけなかったような内容を、わずか1年でこなしている…。
こうした若い力が、介護の現場を支えているのだと実感しました。

緊張感と安心感のバランスに包まれて

チームでのカンファレンス中は張り詰めた空気が漂っていましたが、終わった瞬間にふっと和やかな空気に変わり、それぞれが次の業務へと自然に散っていく…。
その緊張と緩和の切り替えもまた、プロフェッショナルの証だと感じました。

「この施設なら安心してお任せできる」
そんな気持ちを持てる、気持ちの良い一日でした。