【入浴見守り支援】転倒予防と心のケアを両立

ご依頼のきっかけは「介護保険認定までのつなぎ支援」

横浜市青葉区にお住まいのお客様宅へ、入浴見守り支援に伺いました。
ご依頼主は在宅勤務をされている息子さん。脳の疾患で入退院を繰り返すお父様の介護保険認定が下りるまで、転倒リスクを少しでも減らしたいということで、支援をご希望されました。

今回で4回目のご訪問となります。

身体介助は不要でも、“見守り”の大切さ

お父様は入院前に認知機能の低下が見られていたとのことですが、現在はかなり落ち着いており、身体的な介助は不要な状態です。
それでもお風呂というのはリスクの高い場面。そこで、入浴前後の水分補給の声かけや、入浴中の異常の有無を見守ることが私たちの主な役割です。

支援内容は「見守り+家事サポート」でトータル約50分

支援は2名体制で行い、1名が見守りを担当している間に、もう1名が家事サポートを行います。

具体的には、以下のような作業を組み合わせています:

  • ベランダの植物への水やり
  • 洗濯物をハンガーにかける
  • 入浴後の浴室内の壁や床の拭き上げ
  • 湿気除去後に洗濯物を浴室乾燥へセット

こうして入浴中にできる作業を同時並行で進めることで、効率よく支援を行っています。全体でおよそ50分ほどの訪問です。

「見守り」と「会話」こそが、日常のリハビリ

実際の支援中は、お父様との会話が中心になることも多くあります。
しかし、ただの「雑談」と侮ることなかれ。

息子さんはこうおっしゃいます。
父の認知機能が回復してきているのは、お二人との会話が大きいと思います

このように、“誰かと話すこと”がリハビリや安心感につながると実感いただけていることは、私たちにとっても大きな励みです。

初めての親の介護でも、冷静に現実を捉える息子さんの姿

息子さんは、転倒リスクや見守りの意義をしっかり理解してくださっており、介護保険の仕組みにも関心を持ち、必要な制度を上手に取り入れようとされています。
「初めての親の介護」とのことですが、とても前向きに、かつ冷静に現実と向き合う姿が印象的でした。

今後は、

  • 認定調査の受け方
  • ご自宅でできる簡単な運動
    などもお伝えしながら、できるだけ長く安心して在宅生活を続けられるよう支援してまいります。