【生活支援レポート】在宅介護の準備と、少しずつ育まれる信頼

ご主人の退院に備えて、住環境の見直し支援

隔週で清掃支援に伺っている、横浜市青葉区のお宅
これまでは主に冷蔵庫やストックの食材整理を担当してきましたが、今回は少し特別なご依頼でした。

3日後にご主人が退院され、在宅介護へ移行される予定とのことで、ケアマネジャー様からのご依頼で、

  • ベッドを設置するためのスペースづくり
  • 食材整理の継続作業
    二手に分かれた支援を行いました。

認知症の奥様に配慮しながらの片付け

奥様には認知症の症状が見られ、必要な物と不要な物の判断が難しい場面が多々あります
たとえば、冷凍庫に保管されていた半年前の生肉も「捨てないで」と強く主張される一方で、なぜかご主人の物は「何でも捨てていいわよ」と笑顔でおっしゃることも(笑)。

とはいえ、実際には大切な書類や記録などが含まれていることが多いため、こちらで気づかれないように仕分けを進め、
ご主人が退院後すぐに使いやすいように整理・収納しました。

ベッドに必要な布団類だけを残し、掃除機をかけてスペースは確保完了。
食材整理もほぼ同時に終わり、所要時間は1時間で5,400円のご支援となりました。

少しずつ、信頼が積み重なっていく実感

これまでの支援では、奥様は強い警戒心をお持ちで、私たちの作業中もずっとそばに付き添われていました
ですがこの日は、椅子に腰かけながらゆったりとお話しされる時間もあり、
ご本人の中で何かが少しずつ変わってきているのを感じました。

今まではケアマネジャー様が次回の予定を確認されていましたが、今回は私たちが直接ご予約をお取りできるようになりました
“毎回初対面”のように感じていた関係から、ようやく「また来てね」と言っていただけるような関係へと一歩前進したように思います。

自費サービスだからこそできる「介護の入り口づくり」

今回のように、介護保険サービスがまだ導入されていないご家庭に信頼関係を築きながら入っていくことは、私たち自費サービスの大切な役割のひとつです。

無理のないかたちで、少しずつ。
介護が必要になっても、「頼ってもいい」と思っていただける関係性を築くことが、
将来の介護保険サービスの導入や、より良い暮らしの土台になると信じています。