【自費支援レポート】転倒をきっかけに、引越しと不用品整理をサポート
通院同行から始まった、ただ一度の出会い
今回のご依頼は、転倒による通院同行から始まりました。
結果はそのまま即入院。退院後は故郷にいる甥御夫婦を頼って生活されることになり、青葉区のご自宅からの引っ越しを決意されたとのことでした。
私たちの支援はこの一度きりかもしれませんが、とても信頼していただき、鍵を預かっての不用品整理や業者立ち合い、引越し準備まで一手に担うことになりました。
当初、こちらも「食材の処分を含めて2時間もあれば大丈夫かな」と考えていたのですが──
その甘さをすぐに思い知らされました。
食材の処分は予想を遥かに超えて…
私たちが担当したのは、主に食材関連の廃棄。
缶詰や瓶詰の中身を処分し、容器を洗い、種類ごとに分別してゴミ収集場所へ運ぶ作業です。
キッチンの整理だけでも大変でしたが、なんと別の部屋や納屋からも大量の食料品が出てくるという展開に。


特に印象的だったのは、大量の2リットルの水ボトル×25本と、納屋から発見された食材たち。
中でもバター缶は、保存状態が悪かったのか開けた瞬間に強烈な匂いを放ち、スタッフ一同、軽くパニックに。
それでも2人体制で黙々と分別と処理を進め、なんとか3時間ちょっとで片付けを完了させました。


昼食はご馳走になり、合間の休憩を挟んでも、初回の支援は3時間では終わらず、翌週への持ち越しとなりました。
物が多いということ、それは“想い”が詰まっているということ
ご本人も「物は減らした方がいい」と理解されてはいましたが、やはり物を大切にする性分は簡単には変えられません。
「まだ使える」「もったいない」と思うお気持ちが、年月とともに少しずつ“量”となって積み重なっていたのだと思います。

とはいえ、万一のときにこれが子ども世代の負担になることも、ご本人は分かっておられました。
今回の不用品整理と引越しの費用は、マンション売却で十分に賄える範囲でしたが、見積もりは150万円超と決して小さくありません。
それでも、早めの行動でスムーズに進められたことは、今後の安心にもつながったのではないかと感じています。
ご本人の新しい生活にエールを込めて
支援の中で、業者さんが大手不動産会社を紹介してくださったこともあり、引越し先の話も順調に進んだようです。
私たちが関わるのはここまでですが、故郷で少しでも穏やかな時間を過ごしていただけることを心から願っています。
ひとつひとつ丁寧に、思い出を整理しながら、
そして、必要な人へ必要な手が差し伸べられるように。
そんな支援が、これからも続けていけたらと思います。