自宅での機能訓練支援:トイレ移乗と通院課題
横浜市内での支援事例として、作業療法士の指導のもと、1年近く継続している機能訓練をご紹介します。
膝の変形による歩行困難、それでも生活は続く
支援先のご利用者様は、立位の際に膝が逆方向に曲がる関節変形があり、自立での歩行は非常に困難な状態です。現在はお一人暮らしのため、生活の要となるのがベッド横に設置されたポータブルトイレへの「移乗」機能の維持です。
腕や脚の筋力を保つため、定期的な筋トレ支援が欠かせません。日常生活をできるだけ自分の力でこなすことが、ご本人の尊厳や生活の質の維持につながっています。


通院が難しい今、在宅で出来る準備の重要性
トイレ移乗にはまだ問題はありませんが、ご自宅前にある階段の昇降が困難になってきたため、現在の大きな課題は「通院手段の確保」です。
ただ、外出が可能だった数ヶ月前に、ご家族(娘様)と一緒に、病院や銀行、外貨両替所などを回り、必要な検査・診察や財産整理などを済ませていたのは本当に素晴らしい判断でした。今の状態では外出は難しく、もしも当時準備がなされていなければ、今ご家族のご負担はさらに大きくなっていたことでしょう。

身辺整理は“元気なうち”が鉄則
今回の支援を通じて、あらためて感じたのは「身の回りの準備は、元気なうちにしておくことが何よりも大切」ということです。親や配偶者がまだ動けるうちに、財産や医療、生活に関する手続きを済ませておくことで、いざという時に慌てることなく落ち着いた対応ができます。
介護や支援が必要な状況になってからでは手続きもままなりません。ご本人やご家族の負担を軽減するためにも、早め早めの行動が重要だと改めて実感しました。


