【実話】高齢者宅を狙う点検商法にご用心|詐欺・ぼったくり対応

「家に来る約束をしてしまった…」利用者様からの一報

月に2〜3回ご利用いただいている高齢女性から、数日前に不安そうな電話がありました。
「詐欺みたいな電話があって、つい家に来る約束をしてしまった…どうしよう?」と。

ちょうど訪問の合間だったこともあり、急遽ご自宅へ駆けつけることに。
「水道の点検」と名乗られ、なんとなく了承してしまったそうですが、周囲の方から「それ怪しいよ」と言われて急に怖くなったとのこと。

“いつも笑顔のおばあちゃん”を怖がらせる業者なんて許せない

このご利用者様、いつも我々のことを親しみを込めて“ちゃん付け”で呼んでくださり、大量の缶詰やお菓子を渡してくれるような、優しい方です。

「そんな方を怖がらせる業者なんて許せない!」と意気込んで対応に向かいましたが、結果的には業者は約束時間を過ぎても現れず。
家の前に私が車を停めていたため、気づいて回避されたのかもしれません。

今回のケースは“詐欺”というより“点検を装った高額請求系”のぼったくり業者の可能性が高いと感じました。

高齢者を狙う“営業電話”の実態とは

普段訪問支援をしている中で感じるのは、介護・家族関係以外の電話のほとんどが営業目的であること。

特に多いのは以下の5ジャンルです:

  • 水道・電気・住宅設備の点検
  • 貴金属や骨董品の買取
  • 健康食品の勧誘
  • 不動産売却
  • 墓地や永代供養などの終活関連

ご依頼があれば、訪問中の電話対応も代行しており、基本的には「家族です」と名乗って丁重にお断りしています。電話に出ないと何度もかかってくるため、対応にも工夫が必要です。

被害は“思っているより身近”にある

これまで詐欺電話に直接出たことはありませんが、「点検商法」や「押し買い」といったトラブルの相談は多く寄せられています。
実際に数百万円単位の被害に遭われたお客様も珍しくありません。

当サービスでは、詐欺・ぼったくり関連の相談や現場対応は無料で行っています。
理由は、「支援の一環であり、正当な依頼として将来的に返ってくる可能性のある資産を守ることが、信頼への投資だ」と考えているからです。

大切なご家族の安全を守るためにも、こうした“ちょっとした違和感”は早めの相談と対応が鍵になります。